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学校の仲間と地域社会と――人との関わりで成長する

湘南一ツ星高等学院

特色ある科目、ユニークな授業 通信制・高等専修学校の強み

あなたが、いま思い悩んで心がふさいでいるとしたら、その原因には次のようなことが含まれていませんか。

 〇しばらく不登校で、家族のほかには誰とも話していない。
 〇学校へは通っているけれども、ものごとに対する意欲が湧かない。
 〇勉強の遅れを取り戻せそうになく、自分はもう終わりのような気がする。
 〇自分の長所が分からず、興味あることもないので進路選択に困っている。
 〇将来、社会でやっていけるかどうか、とても不安だ。

「このままではいけない、何とかしたい」という思いはあるのに、どうしていいか分からない。だから、ますます思いが内側にこもって心がこわばり、自分から一歩が踏み出せなくなっている。――内心もがきながら、どうしようもないとあきらめかけていませんか。

けれども、そんな固くこわばった心がほぐれる場所があるとしたら。すうっと胸に風が通って、気持ちが自然と前向きになる場所があるとしたら。少しずつ、でも着実に自分に自信がついて、これからの進路を考えられるようになる場所があるとしたら。

意欲を取り戻して充実した日々を送りたい中3生・高校生に紹介するのは、2020年4月に開校した通信制高校連携サポート校の湘南一ツ星高等学院(神奈川県藤沢市)です。学院長の中川智幸さんに詳しく話を聞きました。

友だちと楽しく話せるようになる

どの生徒も周囲との関わりを養分にして大きく育っていく学校――。湘南一ツ星について中川さんの話を聞くと、そんな印象を強く受けます。

たとえば、中学時代をずっと不登校、しかも引きこもり状態で過ごしたA君が、同校に入学して大きく変わった例。野球好きという共通項のある生徒が見つかって、A君はその生徒と少しずつ話をするうちに学校生活になじむことができ、中学時代の不登校がまるでうそのように、学校へ通えるようになったそうです。

この事例では、ささやかな、でも大切な工夫も功を奏しました。同校では生徒は自分のプロフィールを書いて掲示しておきます。なるほど、こうすると共通の趣味や関心のある人を互いに見つけやすく、また会話のきっかけをつくりやすくなります。

個人プロフィールが掲示されている

「なにより学校が居心地のいい空間であるようにしたいので、どの生徒も孤立せず、話し相手が見つかったり、話の輪の中に入っていけたりする雰囲気を大事にしています」と中川さん。

ふだんから教員が生徒とよく話をしているそうです。「常日頃の声かけや会話で生徒のことをよく知り、教員が生徒に関して話題をたくさん持つようにしている」と中川さんは言います。

「そうすると『A君、それはB君も好きだと言ってたよ』『Cさん、それはDさんが詳しいから話してごらん』といったぐあいに、生徒の間で会話が生まれるきっかけを教員がつくってあげられますから」

人とうまく話ができず、人間関係を築くのが苦手だった生徒でも、緊張を解いて何でも語れるようになる、アットホームな環境のようです。学校の友だちや先生という、身近な人との関わりを通じて、こわばっていた心をほぐすことができます。学校が楽しい場所になります。

生徒交流

卒業後の進路の実現に前向きになれる

ずっと我慢して自分に合わない高校へ通っていたYさんは、高校3年目から湘南一ツ星へ転入し、今春卒業しました。転入した当初は、卒業後の進路を考えることに消極的で「もっと言えば、社会へ出ることに怖さを感じていたようでもあった」と中川さんは話します。

湘南一ツ星で心機一転したYさんをさらに変えたのは、インターンシップの体験でした。地元の不動産会社で数日間の職場体験をさせてもらい、仕事の現場での大人の厳しさと優しさ、責任や働きがいに触れることができました。大学進学とその先に続く将来について前向きに考える大きな契機となったそうです。

同校初めての卒業式でのYさんの答辞は、湘南一ツ星での自分の学びを振り返る実感のこもった話でした。「教職員がみんな目を潤ませた」と中川さんは話します。

「在籍は1年でしたが、この学校が大切にしていることを深く理解し、自分の成長に生かしたことがよく伝わってきて、本当にうれしい答辞でした」

大学の経営学部へ進んだYさんは、この夏、湘南一ツ星の教室を訪れ、勉強中の後輩たちにお菓子の差し入れをしてくれました。勉強が終わるまで待ってくれて、後輩たちの質問に答えて大学生活について楽しく語ったそうです。

「インターンシップやボランティア、スポーツや野菜づくりなどの課外活動ほか、学校の外で人と関わる機会、地域社会に関わる時間が豊富にあるのが、湘南一ツ星の大きな特長です。体験そのものが楽しいばかりでなく、自分の今と将来について考える材料になります」と話す中川さん。自分について、世の中について、仕事について、人生について――よく考えて進むための刺激をたっぷりと受けられそうです。それは自分の可能性に気づくことにもつながります。

人と関わることが苦手な引っ込み思案の人でも、だいじょうぶです。すでに述べたように、教室で友だちや先生と関わるうちに心がほぐれてきます。ボランティアやなどで学校の仲間と一緒に活動するうちに、ものごとに取り組む意欲が生まれ、前向きな姿勢ができてきます。きっと次のボランティアや課外活動を楽しみに待つ気持ちになれるはずです。

「人との関わり」「社会との接点」で選ぶ

湘南一ツ星では、学校のすぐそばにあるフィットネス・クラブと提携し、生徒は週2回のジムでのトレーニングを体育の授業の一部にあてています。学年の枠のない、生徒同士の交流の場となるうえ、一般の利用者ともあいさつを交わすような機会となります。ここでもまた、人との関わりが自然に生まれそうです。

ジムでの体育授業の様子

月1回のペースで同校へ社会人を招き、その人ならではの経験談や社会に関する解説を聞く講座「フロントランナー劇場」も紹介しておきたい授業です。青年海外協力隊OBによる「ラテンアメリカを通じた国際理解」など、実体験を豊富に織り交ぜて具体的に語られる講座は、生徒が世の中や世界に向けて目をより大きく開く刺激になります。進路選択のヒントが、たくさん見つけられるのではないでしょうか。

さて、いま私立の通信制高校(ならびに提携サポート校)であれば、どの学校でも高卒資格を取得するのに、まず心配はいりません(湘南一ツ星の場合、通信制さくら国際高等学校と併修)。たいていの学校で、勉強の遅れを取り戻す学習支援や心理面のサポートが得られます。では、どこに着目して学校を選んだらよいでしょうか。

高卒資格の先にある大学・短大や専門学校への進学、あるいは就職へ向けて、生徒の心身をていねいに、しかも着実に鍛えてくれるかどうか――ここに着目してはどうでしょうか。長く悩んだり、つまずいたりしてきた生徒であれば、なおさらです。

ここまで湘南一ツ星のたくさんの魅力のうち、あえて「人との関わり」「社会との接点」に話題を絞ってきました。同校の教育にあるインターンシップやボランティア、その他の課外活動で得られる良質な経験こそが、とくに生徒の心身を育て、高校卒業後の人生に大きく役立ち、その先の成長を助けると思えるからです。

知識・実践・社会――3つの力で成長

学院長の中川さんは、民間企業で働いた後、公立高校教員や教育委員会指導主事として勤め、次いで私立高校・大学の運営部門に携わりました。いわゆる普通の高校には適合しないけれども、多様な可能性を秘めている生徒がたくさんいることは、教育の現場でよく知っていました。

そんな生徒の力を伸ばす場として通信制高校・サポート校にできることがまだまだあるはずだとの思いから設立したのが、湘南一ツ星高等学院です。生徒が心と身体と頭を鍛えて社会へと巣立つ準備をするために、同校の教育には3つの活動が必要だと考えました。

「知識=教科の学習、実践=課外活動、社会=インターンシップなど地域での実学、これら3つが揃って真の人間力が身につきます。本校での学びを生かして生徒には魅力ある大人へと成長してほしい」と中川さん。なかでも「実践」や「社会」に関する活動機会の充実度は、これまで述べてきた通りです。

湘南一ツ星高等学院の理念(学院より画像提供)

「この教育理念に賛同、共感してくれるなら、どんな生徒でも本校で成長するチャンスがあります。学力が低くても、不登校経験者でも、気にせずに湘南一ツ星の門をたたいてください」

スタートしたばかりの新しい学校であり、生徒と教員が一緒になって校風をつくっている過程にある同校。学校説明会で、しばしば生徒や保護者から尋ねられるのは「学校はどんな雰囲気ですか」。

生徒が成長のきっかけをつかめる学校なら、良い雰囲気であることは、きっと確かです。どう良いかは、ぜひ実地で感じてみてください。湘南一ツ星では個別の学校見学と入学相談を随時、受け付けています。資料請求も、どうぞお忘れなく。

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