通信制高校・高等専修学校ニュース
「授業がわかる喜び」を知ろう
~通信制だからできる「学び直し」~
ずっと勉強が嫌い、そして勉強が苦手なまま――
あなたは全日制高校へ行きますか。それとも通信制高校へ行きますか。
たとえ中学校時代に成績不振であっても、入試倍率の高くない全日制高校であれば、進学はそう難しくないでしょう。
進学そのものは心配ないとして、その先はどうでしょうか。
中学から高校へ進むことで、学習のレベルや量が大きく変わります。内容はより高度になり、取り組む課題も増えます。
中学時代のままの学力や態度では、すぐに困難にぶつかります。
ギリギリの学力で進学すると…
多くの高校では先生方が生徒に学習習慣をつけようと、いろいろと指導をしていますが、高校生活を余裕をもって送るだけの学力が身につくかどうかは、言うまでもなく、あなた次第です。
日々の学習の進度についていけなくなると、やがて授業が切れ切れにしか理解できなくなります。放っておくと、勉強するにしてもどこから手を付けていいか分からなくなります。
そんな状態で中間テストや期末テストに基準点に満たない「赤点」をとってしまったりすると、留年の心配が生じます。おそらく先生方が補習のうえ何度かの再試験をしてくれるでしょうが、なんとか及第点をとらないと、進級が危うくなります。
こうした心配が毎学期あるとしたら、どうでしょう。
留年の心配はなくても、定期試験のたびになんとかやり過ごす程度で、学習の面白みを感じないままに3年間が過ぎていくとしたら、どうでしょう。
低い学力から無理なく高校レベルへ
「勉強が初めてわかった」
「授業が面白くなってきた」
自筆で書かれた生徒の言葉が廊下に掲示されているのを、取材で訪問した通信制高校で見たことがあります。
学ぶことの喜びが、素朴な表現でストレートに伝わってきます。これからますます大きくなっていくだろう、生徒の意欲が感じられます。
不登校で中学時代に学力をつけることができなかった生徒が多く進学しているのが、私立の通信制高校です。
そのため、通学コースを設けているたいていの通信制高校では、入学時に生徒の学力を測り、必要な生徒は数学や英語などを中学レベル(場合によってはさらに前)に戻って学び直す授業を用意しています。学び直しが必要な生徒が多数ですから、まったく引け目に感じることはありません。
こうして、たとえ学力が低いまま進学しても、中学から高校へ無理なく移行できるのが通信制の大きな特長と言えます。
学力をつけるラストチャンス
また通信制高校は「これだけは身につけてほしい」という事柄を生徒に着実に習得させるのが主眼です。学ぶべき事項はそれなりに多いのですが、全日制に比べるとすっきりと絞られています。
ですから、不登校だったために学力に不安のある人はもちろん、小中学校を通じて勉強が苦手、嫌いだった人にも通信制高校は検討してみる価値のある進学先です。
通信制高校は、あなたが「勉強がわかった」という手応えを得られて、自分から学びたい気持ちになれる最後のチャンスになるかもしれません。