通信制高校・高等専修学校ニュース

通信制をめぐる学校いろいろ

新しい学校選びの基準 ニュースクからのアドバイス

通信制高校の学校案内資料やウェブサイトには、通信制高校に関連するいろいろな種類の「学校」が登場することがよくあります。

それらの学校が通信制高校とどんな関係にあって、どんな働きをするのかを簡単にまとめました。その通信制高校での学びやすさを測るひとつの目安にもなるので、ホームページやパンフレットを見る際に意識してみてはいかがでしょうか。

本校とサテライト

授業中

まずは通信制高校の学校施設から。本校と、それ以外の学習拠点があります。

・本校

通信教育を実施する高校=実施校の本拠となる施設です。教員を配置し、レポート課題などの添削指導やスクーリング(対面指導)、試験を実施します。

私立の通信制高校では、次に説明するサテライト教室を大都市部に設置する一方で、本校は地方の市町村に置く例もよくあります。

・サテライト教室/学習拠点

所在地の名称をとって「○○キャンパス」などと呼ばれる、本校以外の学習拠点、サテライト教室です。遠方に居住しているため本校での定期的なスクーリングに出席することが困難な生徒が利用します。

本校所在地の都道府県を越えて生徒募集をする広域通信制の高校などは、全国の主だった都市に学習拠点を設置しています。また1都道府県内で生徒を募集する狭域通信制の場合でも、域内に複数の学習拠点を置く学校があります。

サテライト教室でも、本校同様、実施校の教員がレポートなどの添削指導やスクーリング(対面指導)、試験を実施します。こうした学習拠点は、高等学校通信教育規程第11条に基づく施設です。

以上2種が通信制高校そのものの施設です。

通信制高校に協力・連携

通信制高校とは別組織ですが、通信制高校の教育活動に関わる学習施設があります。

・協力校

実施校の授業に協力する他の高校です。実施校の教員が、その校舎を使用してスクーリング(対面指導)や試験を実施します。協力校の教員がこれに協力することもあります。高等学校通信教育規程第3条に基づいています。

・技能教育施設

高等専修学校や専門学校が通信制高校と連携して教育を行うことがあります。たとえばプログラミングや調理、理美容などの技能教育です。その学修成果は連携する通信制高校の単位として認定されます。

技能教育を行うのは、高等専修学校や専門学校の教員です。またこの施設を使用して通信制高校の教員がスクーリング(対面指導)や試験を実施することもあります。

技能教育施設は、学校教育法第55条に基づき都道府県教育委員会の指定を受けたものに限られます。

通信制高校と提携

課題風景

・サポート校

「通信制○○高校提携□□高等学院」といった名称で目にすることの多いのが、サポート校です。通信制高校の生徒がレポート課題に取り組む際の学習支援を行います。

サポート校は通いやすい立地であることが多く、全日制と同じような時間割で生徒の生活や学習のペースを設定・維持できるのが利点です。

上に紹介した教育施設とは異なり、サポート校には法令上の根拠はありませんが、通信制高校とのつながりで大切な役割を果たしています。サポート校の利用が提携先の通信制高校への入学とセットになっている場合がほとんどです。