通信制高校・高等専修学校ニュース
不登校、ひきこもり解消に音楽が助けになるかもしれません/国立音楽院
国立音楽院(高等部/中等部/初等部)
不登校、引きこもりの状態でも、いつかは毎日学校に通いたい、誰もがそう思っているはず。ただ、身体が気持ちに追いつかない・・・。そんなあなたに「音楽」が助けになってくれるかもしれません。好きな音楽をきっかけに、毎日登校する楽しさを得られる通信制サポート校が世田谷区の閑静な住宅街にあります。
音楽が居場所になる
「中学校には行けなかったが、音楽があれば通える。そんな生徒が全国から多数入学しています」。そう語るのは、国立音楽院の進藤さん。
「本校へ入学する8割以上の生徒は、『音楽コースがあるから』ここを選んだ、と言いますね」。国立音楽院は、音楽にかかわる仕事のほぼすべてを学べるといっても言い過ぎではないでしょう。ミュージシャンはもちろん、バンドをやりたい、PAやレコーディングなど裏方の仕事をしたい、福祉分野の音楽療法士、さらには国家資格が取れる調律師まで、音楽を仕事にするための全てが本校の専攻にはそろっている。音楽が好きなら、音楽を仕事にしたい夢があるなら、きっと居場所があります。
全日制課程の高校との違い
全日制課程の高校にも音楽の授業はあります、さらに吹奏楽部や軽音楽部といった部活動もあり、個々に音楽活動をすることだって可能です。個人でレッスンを受けることもできるかもしれません。通信制高校サポート校である国立音楽院に通う意味は何でしょう。
「大きく2つあります」と、進藤さん。1つは、不登校や引きこもりを経験した子にとって、音楽にどっぷり漬かれる環境があるため、学校に通うきっかけができること。
もう1つは、他の高校生よりも3年早く、高校卒業までに「音楽を仕事にする」「音楽の世界でデビューする」ための技術を得られること。
もう少し詳しく聞いてみましょう。
「本校に設置する22の学科専攻群から、自分で好きな科目を選んで学習することができます」。
例えば、クラシックジャズが好きなのでその授業やレッスンをメインに、さらに、レコーディングやアーティストのマネージメントの勉強もしたい、それを自分で自由に時間割を作り学ぶ、という通学スタイルが作れるのです。高校生のうちからこのような学び方ができるのは他にはない大きな特長と言えるでしょう。
時間割の柔軟性
不登校になった理由の一つに「先生と合わなかった」というケースが多くあります。国立音楽院では、前述の通り、時間割作成の自由度が高いという利点を生かし、いつでも授業の追加や変更を行うことができます。万が一、先生や他の生徒と反りが合わない、といった場合でもそれを回避できるプログラムがあるのは安心です。
多様な卒業後の進路
在学中に身につけた技術と知識を武器に、多くの本校卒業生が音楽業界で活躍しています。プレーヤー志向の学科からはアーティストやプロデューサーに、クラフト系の学科からは楽器の製作・修理に携わるプロに、その他、レコーディングエンジニア、照明スタッフなど、業界就職やデビューのチャンスは豊富にあると考えてよいでしょう。もちろん、希望の業界就職をかなえるため、マナー研修や就職面接練習、自己PR文書作成アドバイスなど、様々なサポート体制が整えられています。
また、就職のみならず、音楽大学へ進学する生徒、音大・芸大以外の一般大学や短大へ進学する生徒も多くいます。通信制高校併修による進学希望者へのサポートも万全です。
いずれ社会に出るために
「音楽はあくまでもきっかけ、すべてが音楽でなくてもいい」、進藤さんは言います。
音楽が好きだから本校に入学し、そして、通学コースに毎日通えるようになり、友達ができる。きっかけはそれでもいい。「私たちが大切にしていることは、音楽の教育を通じて、そして高卒資格を得て、人間形成や社会に出るための準備をしてもらうことなんです」。
ある生徒が、バンドを組みたいと言ってきました。しかし、その子は他の生徒に自分から声をかけることができません。「最初は教員もフォローし、バンドが組めるように手伝います。ただ、それは入学当初の話。音楽をきっかけに積極性がどんどん高まっていくのを感じます」。
待っているだけではダメなんだ、そんな気持ちが芽生えるのは「音楽」に囲まれた環境で過ごしているからかもしれません。
◆今回取材をさせていただいた「国立音楽院」の学費・スクーリング等の情報は、以下より詳細をご覧いただけます。
・国立音楽院 東京本校(高等部)※中卒者・高校転入・編入者対象
・国立音楽院 東京本校(中等部)※中学生対象
・国立音楽院 東京本校(初等部)※小学生対象
・国立音楽院 宮城キャンパス
・国立音楽院 鳥取南部校