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2019年度 都道府県別『不登校生徒数』と年度別不登校人数の推移

専門家に聞く!統計データから見る!不登校脱却のヒント

『不登校』になる理由は、いじめや学力不振、経済的理由など原因はさまざまあります。

近年は、受験勉強に時間を割くためだったり、一般的な高校生活を送りたくないなど、「積極的に不登校」を選択するケースも増えてきているようです。

では、全国にはどのくらいの不登校生徒数がいるのでしょうか。また、都道府県ごとに違いがあるのか気になるところです。文部科学省が公表している2019年度『問題行動等調査』をもとに、都道府県別の不登校生徒数(児童数)とその割合を見ていきましょう。

 

 

◇不登校生徒(児童)数の年度別推移

平成16年度以降、全国の小・中・高別の不登校生徒数は、下記のように推移しています。

小学生に比べ、中学生になるとその数は一気に増加しています。また、中学生ほどではありませんが、高校生も高い数値で推移しています。

中でも中学生は平成19年度に一度ピークをむかえ、その後一時的に減少しているものの、平成25年度を境に一気に増加しています。一方、高校生はここ2年増加していますが、ほぼ5万人~6万人で推移しています。

 

年度別の不登校生徒数・割合(小学校・中学校・高校)

年度 小学校の不登校
児童数と割合
中学校の不登校
生徒数と割合
高等学校の不登校
生徒数と割合
平成16年度 23,318人
(0.32%)
100,040人
(2.73%)
67,500人
(1.82%)
平成17年度 22,709人
(0.32%)
99,578人
(2.75%)
59,680人
(1.66%)
平成18年度 23,825人
(0.33%)
103,069人
(2.86%)
57,544人
(1.65%)
平成19年度 23,927人
(0.34%)
105,328人
(2.91%)
53,041人
(1.58%)
平成20年度 22,652人
(0.32%)
104,153人
(2.89%)
53,024人
(1.58%)
平成21年度 22,327人
(0.32%)
100,105人
(2.77%)
51,728人
(1.55%)
平成22年度 22,463人
(0.32%)
97,428人
(2.73%)
55,776人
(1.66%)
平成23年度 22,622人
(0.33%)
94,836人
(2.64%)
56,361人
(1.68%)
平成24年度 21,243人
(0.31%)
91,446人
(2.56%)
57,664人
(1.72%)
平成25年度 24,175人
(0.36%)
95,442人
(2.69%)
55,655人
(1.67%)
平成26年度 25,864人
(0.39%)
97,033人
(2.76%)
53,156人
(1.59%)
平成27年度 27,583人
(0.42%)
98,408人
(2.83%)
49,563人
(1.49%)
平成28年度 30,448人
(0.47%)
103,235人
(3.01%)
48,565人
(1.46%)
平成29年度 35,032人
(0.54%)
108,999人
(3.25%)
49,643人
(1.51%)
平成30年度 44,841人
(0.70%)
119,687人
(3.65%)
52,723人
(1.63%)

 

 

◇都道府県別の不登校生数と1000人あたりの割合

都道府県別に不登校生徒数をみると、小・中学校ともに東京都が1位となっていますが、高校は大阪府が1位となっています。

 

都道府県別の不登校生徒数

順位 小学校 中学校 高等学校
1位 東京都
4,394人
東京都
11,235人
大阪府
6,106人
2位 神奈川県
3,781人
神奈川県
9,437人
東京都
4,455人
3位 愛知県
3,382人
大阪府
8,316人
神奈川県
3,363人
4位 大阪府
3,098人
愛知県
8,227人
千葉県
3,077人
5位 福岡県
2,039人
兵庫県
5,971人
埼玉県
2,955人
6位 千葉県
2,022人
埼玉県
5,863人
福岡県
2,786人
7位 埼玉県
1,908人
福岡県
5,360人
愛知県
2,237人
8位 兵庫県
1,893人
千葉県
5,251人
兵庫県
1,627人
9位 静岡県
1,716人
北海道
4,953人
宮城県
1,624人
10位 北海道
1,542人
静岡県
4,103人
静岡県
1,570人
11位 茨城県
1,204人
宮城県
2,919人
沖縄県
1,324人
12位 沖縄県
1,107人
茨城県
2,703人
新潟県
1,222人
13位 広島県
1,074人
広島県
2,438人
広島県
1,199人
14位 長野県
1,032人
京都府
2,278人
岡山県
1,195人
15位 宮城県
948人
長野県
2,197人
鹿児島県
1,035人
16位 岐阜県
844人
栃木県
2,137人
北海道
969人
17位 岡山県
772人
岐阜県
2,099人
滋賀県
948人
18位 栃木県
739人
沖縄県
2,018人
栃木県
917人
19位 京都府
722人
新潟県
1,935人
群馬県
915人
20位 新潟県
701人
群馬県
1,832人
京都府
910人
21位 三重県
675人
熊本県
1,713人
熊本県
842人
22位 群馬県
663人
福島県
1,697人
三重県
771人
23位 滋賀県
620人
三重県
1,670人
奈良県
741人
24位 熊本県
615人
岡山県
1,599人
岐阜県
665人
25位 石川県
439人
鹿児島県
1,539人
茨城県
660人
26位 大分県
437人
滋賀県
1,394人
長野県
660人
27位 鹿児島県
431人
奈良県
1,243人
大分県
617人
28位 奈良県
428人
石川県
1,172人
長崎県
582人
29位 福島県
418人
長崎県
1,171人
石川県
547人
30位 長崎県
417人
大分県
1,162人
岩手県
531人
31位 山口県
413人
愛媛県
1,095人
富山県
457人
32位 島根県
374人
山口県
1,092人
愛媛県
447人
33位 富山県
334人
青森県
1,003人
和歌山県
436人
34位 愛媛県
324人
岩手県
979人
宮崎県
428人
35位 青森県
323人
宮崎県
976人
山形県
427人
36位 山梨県
291人
香川県
885人
福島県
381人
37位 岩手県
284人
山形県
861人
香川県
367人
38位 佐賀県
278人
佐賀県
854人
佐賀県
329人
39位 香川県
275人
山梨県
842人
高知県
320人
40位 高知県
275人
富山県
801人
島根県
316人
41位 和歌山県
263人
和歌山県
799人
福井県
311人
42位 宮崎県
253人
高知県
784人
秋田県
296人
43位 山形県
249人
秋田県
724人
山口県
287人
44位 鳥取県
230人
島根県
669人
青森県
265人
45位 徳島県
212人
徳島県
641人
鳥取県
264人
46位 秋田県
207人
福井県
548人
山梨県
205人
47位 福井県
195人
鳥取県
502人
徳島県
137人

 

都道府県別 1,000人当たりの不登校生徒数

順位 小学校 中学校 高等学校
1位 沖縄県
10.9人
宮城県
48.7人
沖縄県
29.0人
2位 島根県
10.7人
高知県
44.8人
宮城県
26.9人
3位 長野県
9.5人
沖縄県
41.9人
大阪府
26.9人
4位 静岡県
8.9人
神奈川県
41.4人
滋賀県
24.0人
5位 高知県
8.3人
静岡県
41.3人
鹿児島県
23.1人
6位 神奈川県
8.2人
兵庫県
40.8人
岡山県
22.2人
7位 宮城県
8.1人
栃木県
40.1人
福岡県
21.4人
8位 茨城県
8.1人
愛知県
39.7人
新潟県
21.0人
9位 愛知県
8.1人
福岡県
39.7人
奈良県
20.5人
10位 岐阜県
7.8人
大分県
39.1人
千葉県
20.4人
11位 鳥取県
7.8人
北海道
38.7人
大分県
20.0人
12位 岡山県
7.6人
長野県
38.4人
熊本県
17.9人
13位 滋賀県
7.5人
山梨県
38.2人
鳥取県
17.6人
14位 石川県
7.4人
石川県
38.1人
群馬県
17.3人
15位 栃木県
7.3人
島根県
37.9人
栃木県
17.1人
16位 大分県
7.3人
岐阜県
37.3人
石川県
17.1人
17位 東京都
7.2人
東京都
36.8人
高知県
17.1人
18位 福岡県
7.2人
大阪府
36.8人
島根県
17.0人
19位 山梨県
7.1人
熊本県
35.5人
埼玉県
16.8人
20位 三重県
7.1人
佐賀県
35.4人
広島県
16.6人
21位 大阪府
7.0人
徳島県
34.6人
和歌山県
16.5人
22位 広島県
7.0人
茨城県
34.5人
富山県
16.3人
23位 群馬県
6.6人
群馬県
34.2人
神奈川県
16.1人
24位 富山県
6.6人
福島県
34.1人
三重県
16.0人
25位 兵庫県
6.5人
三重県
34.1人
岩手県
15.9人
26位 千葉県
6.4人
滋賀県
33.9人
静岡県
15.9人
27位 新潟県
6.4人
京都府
33.9人
長崎県
15.6人
28位 北海道
6.3人
新潟県
33.8人
山形県
14.2人
29位 熊本県
6.3人
鹿児島県
33.8人
東京都
14.0人
30位 奈良県
6.2人
香川県
33.5人
福井県
14.0人
31位 山口県
6.1人
奈良県
33.3人
香川県
14.0人
32位 徳島県
5.9人
千葉県
33.2人
宮崎県
13.8人
33位 佐賀県
5.9人
鳥取県
32.9人
佐賀県
13.5人
34位 長崎県
5.8人
和歌山県
32.4人
京都府
12.9人
35位 和歌山県
5.7人
宮崎県
32.3人
愛媛県
12.5人
36位 京都府
5.6人
広島県
32.1人
秋田県
12.4人
37位 青森県
5.5人
長崎県
32.1人
岐阜県
12.0人
38位 香川県
5.4人
埼玉県
31.4人
兵庫県
11.6人
39位 埼玉県
5.1人
山口県
31.4人
長野県
11.5人
40位 岩手県
4.8人
秋田県
31.3人
愛知県
11.3人
41位 秋田県
4.8人
青森県
31.2人
茨城県
8.5人
42位 山形県
4.7人
岡山県
30.9人
山口県
8.5人
43位 愛媛県
4.7人
岩手県
30.7人
山梨県
8.3人
44位 鹿児島県
4.7人
愛媛県
30.6人
北海道
7.7人
45位 福島県
4.6人
山形県
30.1人
青森県
7.7人
46位 福井県
4.6人
富山県
28.7人
福島県
7.5人
47位 宮崎県
4.1人
福井県
25.3人
徳島県
7.2人

 

不登校生徒数に絞ると、どうしても大都市圏が上位にくるため、次は1000人あたりの不登校生徒の割合で順位を出してみました。

中学生の1位は宮城県でダントツ。2位は高知県・3位は沖縄県と続きます。一方、高校生の1位は沖縄県で、小学生でも1位になっており、不登校生徒(児童)がかなり多いことがわかります。2位は宮城県・3位は大阪府となっており、上位3府県は他と比べても極めて高い数値なのがわかります。

 

 

◇誰にでも起こりうる不登校問題
 焦らず慌てず、まずは情報収集を

ちょっとしたきっかけや条件で、「不登校」は誰にでも起こりうるものです。保護者が焦らず、慌てずに正しい認識と心構えを持つことが重要です。そうすれば、万が一、不登校に直面しても、極端な手段をとったりせず、子どもの立ち直りを最優先に、落ち着いて支えることができるのではないでしょうか。そして、子どもが落ち着きをみせたとき、再進学(編入・転入学)を考えることも多いでしょう。その時のためにも、「不登校対応に優れている通信制高校や通信制サポート校、高等専修学校の情報収集」、これだけはしておくことをオススメします。再進学をじっくりと検討していけば必ず良い将来につながると信じて―――。