通信制高校・高等専修学校ニュース

酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校 とうもろこし収穫

通信制高校で農業、食品加工を学ぶ

特色ある科目、ユニークな授業 通信制・高等専修学校の強み

通信制高校の特別授業で、農業や漁業、食品加工などを体験できる機会が増えています。

今回ご紹介する「酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校」は、北海道の広大な土地を生かし、農業や食品加工を学べる学校です。

(編集部が改めて取材をし、過去のインタビュー記事を加筆修正しています。)

 

生徒が変わる、成長する

 

ある母親の話から始めましょう。とわの森三愛高校の通信制課程で学ぶ息子が以前とくらべて大きく変わったことに喜び、その様子を職員に語ってくれたそうです。

母親の話では、入学した年のある秋の日、学校の農業[アグリトライ]の授業で育てた野菜を持ち帰った息子は、苗づくりから除草や除虫、施肥まで、どんな手間をかけて生育させたかを詳しく語って、とても満足そうでした。どんな料理にするとおいしいか、授業で作ってみた料理のレシピも教えてくれました。親子の会話がないわけではなかったけれども、あまり口をききたがらなかった息子が高校生になって、これほど素直に自分のことや学校のことを言葉にして伝えてくれるとは思いもよらず、母親はたいそう喜びました。

何よりもうれしかったのは、息子が自分に合った学校で充実した毎日を送っているのが実感として分かったことだと母親は話しました。

 

 


農業体験から学ぶ「農」と「食」

 

「聞いて私もちょっと涙が出ました」と、このエピソードを紹介してくれたのは、とわの森三愛高校広報入試部の増廣健太さん。この生徒が持ち帰った野菜とは、同校で毎週火曜日に行われる農業体験型授業〈アグリトライ〉で育て収穫したものです。収穫された野菜などは食品加工の授業で用いますが、消費しきれない分は生徒が家庭に持ち帰るそうです。そこで冒頭の親子の会話となったのでした。

このように、単発のイベントではなく、毎週必ず、それも3年間継続して「農業」と「食品加工」の体験を通じてじっくりと学べるのは、酪農学園大学を母体とする同校の通信制課程の強みです。「『健土健民』をモットーにする学校です。土に触れる体験は、生徒たちに様々な刺激や好ましい作用をもたらします」と増廣さんは特色ある通信制高校での学習の意義を語ります。

農業(アグリトライ)に臨む1年生の多くは、何をどうしてよいか分からず、右往左往するそうです。「そんな生徒たちが、みんな成長しますよ。3年生になると、アグリトライの準備から後片付けまで、教員の指示なしでも動けるようになります」。はじめは土や虫が苦手な生徒もいますが、それなら率先して苗を育てることに力を入れるなど、しだいに生徒の間でうまく役割分担ができるようになるといいます。「協同作業を重ねることで、生徒は人間関係のつくり方も学べます。これは社会に出るための準備になっていると思います」

酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校 農場

 


農業・食品加工の学びをきっかけに今後の進路を考える

 

酪農学園大学附属とわの森三愛高校[通信制課程]の体験入学や学校見学会への生徒と保護者の関心は非常に高く、独自性のある教育理念や特色あるカリキュラムも参加者にはよく理解されている様子です。

 

「本校に相談・資料請求のあった生徒の8割は、その後に入学を決めています」

「新入学、転入学、編入学問わず、毎年その数は増えていますね」と増廣さん。

 

「親世代にしてみれば、通信制高校=不登校や中退をした生徒のための駆け込み寺という印象を抱くかもしれませんが、もうそのイメージだけでは語れなくなっています。そこで学びたいことがあるから通信制高校に行く――そんな積極的な選択が増えています」。

 

土に触れる農業教育に魅力を感じ、とわの森三愛高校の通信制課程で「農業」と「食品加工」に親しんだ生徒たちは、やはり関連分野(農業や流通、加工)を進路に選ぶことが多いようです。

調理や製菓の専門学校や、管理栄養士をめざして大学の食物学科へ進む例があります。

また、内部進学制度を活用して酪農学園大学に進む生徒もいます。「酪農学園大学では環境や生命といった分野も含めて専門的に勉強できますから、とわの森三愛高校で関心を高めた「農業」と「食」について、より深く学び続け、ぜひ将来の仕事につなげてほしいですね」

 

酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校_乳牛

 

 


通信制高校では初、農業・食品加工を学ぶ「農食環境科学科」設置

 

2020年4月に新しい学科「農食環境科学科」を設置しました。通信制高校では全国初の農業系の学科となるようです。

通学コースと通信コースがあり、本州などの遠方から通学コースへ入学する場合は、近隣の下宿を利用することになります。道内外から親元を離れて入ってきた生徒が数名いるとのこと。

一方、通信コースであれば、本州からの入学のハードルはグッと下がるでしょう。普段は自宅学習中心にレポートの作成、北海道へは年に数回、集中スクーリングがある程度です。むしろ、ちょっとした旅行感覚で楽しみにしている親子も多いようです。

 

 

農業や食品加工をきっかけにやり直したいと思っている方、地元を離れて出直してみたいと思っている方、大学附属の通信制高校という安心感が欲しい方、ぜひ酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校を資料請求・見学してみるのはいかがでしょうか。スケール感のすごさに人生観が変わるかもしれませんよ!

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