通信制高校・高等専修学校ニュース

通信制高校のスクーリングとは?

特色ある科目、ユニークな授業 通信制・高等専修学校の強み

通信制高校で学ぶということは、基本的には自宅での自習なのですが、生徒が登校して先生から直接指導を受けて、ふだんの自宅学習で不十分なところを補ってもらう機会があります。それがスクーリングです。

スクーリングの場所と回数

スクーリングの場所は、通信制高校の本校、あるいは学習センターやキャンパスなどと呼ばれる拠点です。広い範囲から生徒募集をする広域制通信制高校では、全国の主要都市にスクーリングの拠点を設置しています。

スクーリング1回は50分の対面授業です。科目と単位によってスクーリングの回数は異なります。1単位につき必要なスクーリングの回数は下の通りです。

【1単位に必要なスクーリング回数】

◎国語、地理歴史、公民及び数学に関する科目: 1
◎理科に属する科目: 4
◎保健体育に属する科目のうち「体育」: 5
◎保健体育に属する科目のうち「保健」: 1
◎芸術及び外国語に属する科目: 4
◎家庭及び情報に属する科目及び専門教科・科目: 2~8
※『高等学校学習指導要領解説 総則編』(文部科学省)

通信制高校の卒業要件の一つに「30時間(3年間合計)以上の特別活動への出席」があります。特別活動とは、ホームルーム活動や運動会、文化祭などの学校行事のこと。多くの通信制高校では、生徒が集まるスクーリングの機会などに、この特別活動や体育の授業を行っています。

集中・合宿・登校 スクーリングの3方式

通信制高校で学ぶと、スクーリングに出席する日数は1学年につき年間20~25日というのが標準です。

では、生徒はいつスクーリングに出かけるのか――これは通信制高校によって異なります。また、同一の通信制高校でも、学ぶコースによってスクーリング出席の方法が違ってきます。スクーリングの方法は、おもに下記の3通りです。

  • 集中型スクーリング
  • 合宿型スクーリング
  • 登校型スクーリング

集中型スクーリングは、最寄りのスクーリング会場に連日登校して、この期間にスクーリングをまとめて済ませる方法です。年1~2回、夏や冬の長期休暇の間に行なわれます。期間は登校日数4~10日程度。

合宿型スクーリングは、集中型の別バージョンと言えます。リゾート地のホテルなど、大きな会場に宿泊して、まとめてスクーリングを受けます。期間は3~5泊程度。

登校型スクーリングは、月に1~2回、最寄りの会場でスクーリングを受ける方法です。通信制高校でも通学型のコースでは、週1~5日の登校日に随時スクーリングを行っています。全日制高校に近いスタイルです。

どんなスクーリング方式が選べるか、場所や日数、費用はどうなっているか――通信制高校を選ぶ際の大きなポイントです。詳しい資料を取り寄せて比較検討してみてください。

スクーリングに参加しなくてよい方法はある?

知らない人と対面するのが苦手だったり、大勢が集まる場所に長くいられなかったりなどの理由で、できることならスクーリングを避けたい、せめてスクーリングの回数を減らしたい――そんな生徒もきっといることでしょう。スクーリングがあるために、通信制高校に入学したくても足踏みしている人が少なくないかもしれません。何とかできないものでしょうか。

スクーリングをまったくなしで済ませることはできませんが、事情を理解してもらえば、スクーリングの時間数をいくらか減らしてくれる学校もあります。たとえば、自宅で受けたオンライン授業のレポート作成をスクーリングとして認めるといった対応です。

前項で説明したように、通信制高校によって、また学ぶコースによって、スクーリングの方式や日数が違います。スクーリングが苦手な人は、スクーリング日数をポイントに学校選びをしてみるのもひとつの方法です。

それには詳しい学校案内が必要です。まずは資料請求をしてみましょう。また機会があれば、学校説明会・入学相談会にも足を運んでみましょう。