通信制高校・高等専修学校ニュース

NHK学園高校

自分らしく学びながら、じっくりと進路を考える

NHK学園高等学校

大学進学・就職をかなえる! 通信制高校の進路指導

やはり安心と信頼が基本

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通信制高校への進学を考えているけれども、親や先生、あるいは友だちから「本当に大丈夫?」と言われてしまい、迷ったり、あきらめかけたりしている人はいませんか。

周囲が心配しているのは、通信制高校をめぐる不適切な事例を新聞やテレビで見たことがあるからかもしれません。

たしかに、過去にそうした事例がいくつかありました。その背景には通信制高校の生徒と学校数の急増があります。通信制高校に在籍する生徒は2021年度で21万8389人、学校数は260校(公立77校、私立183校)。1995年度と比較すると、生徒数で約1.4倍、学校数では約3倍にも増えています。

急速に高まる通信制へのニーズを受けて、なかには十分な教育体制を整えないまま運営している学校もあったようです。問題が生じたのは、それらほんのいくつかの学校に過ぎないのですが、そのために通信制全体について漠然とした不安を感じている人も少なくないかもしれません。

60年にわたる実績ある通信制

その不安も当然です。高校選択は、将来の進路にかかわる学習の場決定の大切な機会ですから、言うまでもなく、慎重に選ぶべきです。生徒のニーズに応じて通信制高校が多様化するのは望ましいことですが、だからこそ、どんな学校でも備えているべき「安心」と「信頼」――具体的には、適切な学校運営や教育の質の確保――を、通信制高校選びの基準として、あらためて意識する必要がないでしょうか。

多くの人たちの「学びたい思い」に60年の長きにわたって通信制課程で応えてきたのが、NHK学園高等学校です。重ねてきた実績が「安心」と「信頼」につながっています。生徒は同校の何を支持し、また同校に何を期待しているのか――企画広報担当部長の野村真樹代さんに話を聞きました。

少ないスクーリング日数でも効率よく学べる

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多様な生徒を受け入れるために学習スタイルや学習内容にバラエティを持たせるのが、私立の通信制高校のひとつのトレンド。そのなかにあってNHK学園の学びのスタイルは、比較的シンプルといってよいでしょう。

コース設定は、スタンダードコース・ライフデザインコース・登校コースの3つです。

スタンダードコースは、自宅学習を中心にした従来型の通信制。

月1~2回のスクーリング(学習拠点へ登校して受ける対面授業)は、東京本校をはじめ、全国32の会場で実施されます。毎月通うのが難しい人には、年1回3~4日間連続して受ける集中スクーリングもあります。集中スクーリングの場所は東京本校のほか、北海道、宮城県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県の7か所です。

NHK学園が入学者対象に行っているアンケートによると、スクーリング日数をできるだけ少なく済ませられる点が、スタンダードコースの選ばれる大きな理由だそうです。「スケジューリングの得意な生徒なら、趣味や将来向けての取り組みを充実させながら効率よく学べると思います」

適応支援や週3の登校型コースも

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ライフデザインコースは、長期の不登校経験や発達障害があるなど、学習のうえで困難を抱えた生徒のために2004年度に開設されました。

卒業後を見据えて、社会の中で生きていく力を養うのが、ライフデザインコースです。教科の学習だけでなく、自分の好きなことを通じてレポートの完成までをやりとげる達成感と自信を培う「生活実習」のほか、コミュニケーションや自己表現の力をつけたり、仲間との共同作業を体験したりする機会を設けています。

学習環境に無理なく適応できるように、1年次のスクーリングは年2~4回と少なめで、3年間で徐々に回数を増やしていきます。スクーリング会場は、東京本校・札幌・盛岡・仙台・名古屋・大阪・広島・福岡の8か所です。

「最初はスクーリングに保護者の付き添いが必要な生徒がいますが、次第に学校生活や人間関係に慣れて一人で来られるようにもなります。スクーリング時にはもちろん、ふだんから教員やスクールカウンセラーに相談できるような体制になっています」と野村さんは話します。

登校コースは、東京本校のみ。週3日の登校です。学校施設があり、クラスや学年での活動が豊富で、部活動もあるなど、全日制に近いかたちで高校生活が送れます。「登校することで学習ペースがつくれるのがよい、と話す生徒が多いです」と野村さん。

数学と英語は、個々の学力に応じて学習できる習熟度別。学力不足のまま進学した生徒でも、ていねいに勉強し直すことで高校レベルに追いつくことができます。

生徒の居場所<まなびや>も5都市に設置

登校コース(東京のみ)以外にも、日頃から生徒同士が顔を合わせたり、教職員と対面で話をしたりできる場所を設けました。札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡の5カ所にある〈まなびや〉です。生徒が気軽に立ち寄って過ごせる学校代わりの居場所です。いずれも所在地は交通の便がよく、足を運びやすいのが利点です。

〈まなびや〉では生徒が日々の生活や学習について、あるいは将来の進路についてスクールカウンセラーや相談員に話を聞いてもらえます。また、生徒がここに自主的に集まって一緒に勉強をしたり、質問に来たり、生徒会活動などに取り組んだりすることもよくあります。

〈まなびや〉は、通信制課程について詳しく知りたい人、NHK学園高等学校への入学を検討している人のための相談の場所でもあります。入学前の相談でその雰囲気を確かめてみるといいでしょう。

使いやすいオリジナルの学習システム

通信制という学び方が現在のように広まってきた背景のひとつに、インターネット環境の拡充があります。レポート課題も紙ではなく、ネット上の記入フォームに書き込んで送信する形式が一般的になってきました。

NHK学園でも、すでにネットへの完全移行を済ませています。オリジナルのシステム〈N-gaku Online Space〉でのネット学習とあわせて「NHK高校講座」という質・量ともにすぐれたコンテンツを視聴するのが同校での学び方。パソコン・タブレット・スマートフォンを使うこのシステムでは、勉強しながら、リアルタイムで学習について進路その他のことについても質問できます。

「機能と使いやすさの向上をめざしてリニューアルを繰り返しながらつくりあげたネット学習のシステムです。レポートの提出状況や評価・達成度、スクーリングの出席回数、試験結果などが把握できるほか、ホームルームや掲示板の機能を使って生徒と教員、生徒同士のコミュニケーションが図れます」と野村さんは説明します。

時間と気持ちに余裕のある学び

取材の中で話に出たのが、同校への転入学する生徒の例です。「まるで心身ともにすり切れたようになって入学相談に訪れる生徒も一人や二人ではありません」と野村さんは話します。「全日制高校では、勉強や部活動をはじめとする課外活動が過重になっている生徒も多いのではないでしょうか」

そんな話を聞くと、日々の学習、進学に向けた準備、進路学習、部活動、その他の課外活動、それらに関する諸々の課題提出など、もしかすると親世代にくらべて今の高校生の毎日の方が、ずっと忙しいような気がします。本当にやりたいことがある生徒、ひとつ自分を試してみたいことがある生徒には、その忙しさは手かせ足かせに感じられるかもしれません。

NHK学園なら、その不満なく学べるのではないか、と野村さん。「入学の時点でやりたいことが決まっていないという生徒にとってもじっくりと物事に取り組みながら、自分の資質や将来を落ち着いて考える時間があります。しかも、必要に応じて担任や進路指導担当のアドバイスも受けられますから、ひとりで思い悩んだり、少ない情報で進路を決めかねたりという心配もありません」

それぞれの進路実現をかなえる場

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そんな学びのスタイルを十分に生かして自分の道を見出し、歩み出した生徒の声をNHK学園ではたくさん紹介しています。詳しくは同校HPをご覧いただくとして、ここでは野村さんが挙げてくれた数例を示します。いずれも同校スタンダートコースの卒業生です。

◎最初に進学した高校では雰囲気になじめず、教室に入れなかった。NHK学園でのスクーリングでも教室に入るのは無理かと思ったら、意外にも入れた。その後、学校生活への不安はすっかり消え、進学の意欲が湧いてきた。

◎NHK学園で勉強しながら、さまざまなことに挑戦し、最終的に、声楽を学ぶという目標を見つけて進路を決定した。休学のうえ海外留学をかなえた。

◎なにかと拘束の多い進学校からNHK学園へ転入。時間と気持ちに余裕が生まれて、好きだった絵画の道を本気で志すことができるようになった。

◎ディスレクシア(読み書きに困難がある学習障害)が理由で、公立の全日制高校からNHK学園へ転入。レポート提出や学習管理がネット上で済ませられるのに加えて、学校の協力もあり、配慮のなかった全日制とくらべて学習の負担が格段に軽くなった。

◎起立性調節障害で全日制高校への登校が困難になり、スクーリング日数が少ないNHK学園へ転入。体調改善につれて将来への意欲も湧き、大学進学を決めた。

◎中学時代は不登校。人と接する環境を選ぼうとNHK学園の登校コースへ。大学受験のため3年次にスタンダードコースへ変更し、志望校に合格。大学生の現在、生徒のための気軽な進路相談の場で自分の経験を話したりアドバイスするなど在校生の応援をしている。

いかがでしょう。生徒のいろいろな事情、さまざまな困難、それぞれの目標を大きく受けとめて「学びたい思い」に応える包容力が感じられませんか。

わかりやすい学費の提示

NHKが設立した歴史ある通信制高校なので、保護者の中には、まじめだけれど古めかしい、という印象を持っていた人もいたかもしれませんが、けっして古めかしくないことがわかったと思います。すでに述べたようにネット学習の環境や教育コンテンツが充実し、今という時代の要請に応える通信制高校です。

まじめ、という点では「当然ながら、通信制高校に関する諸規則を順守してきた」ことはもちろん、他の通信制高校にくらべて「学費の提示が明快」であることにも注目してほしい、と野村さんは言い添えてくれました。

まずは資料請求を。同校のことを詳しく知ると、あなたに向いた学び方、あなたが求めていた学びの環境だと分かるかもしれません。そうして学校のイメージをつかんだうえで、各地のスクーリング会場・地区の担当者へより詳しく質問・相談してみてはいかがでしょうか。

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