通信制高校・高等専修学校ニュース

進学への意欲をどう引き出すか

新しい学校選びの基準 ニュースクからのアドバイス

「新しい学校選びフェア」総合相談デスクから

「高校へは進学してほしい」という思いが子どもに届かない、と溜息まじりに話すお母さんがいらっしゃいました。中学2年の息子さんの不登校が、すでに1年近くに及ぶといいます。

「中学校のことはもういいとして、高校進学へ目を向けさせようとしても、子どもがまったく意欲や関心を示さない」と嘆きます。また「学力が身につかないまま中学を出たら、この子が進学できる高校がないのでは」という心配もあって、私ども総合案内デスクを訪れたのでした。

子どもの興味関心を糸口に

進学への意欲をどう引き出すか01

私どもの回答は「通信制高校という選択肢があるから、それほど心配しなくても大丈夫」というものです。ほとんどの通信制高校は、入学にあたって生徒の学力を問いません。高校卒業に向けて学業に取り組む意欲が面接などで確かめられれば、たいていの生徒は受け入れてもらえます。

そこで、もうひとつの心配である「意欲」が問題になります。人から意欲を引き出すことは、不登校の子どもに限らず、なかなか難しいものですが、ゲームでも、マンガ・イラストでも、声優でも、音楽でも、なにか本人の興味関心に働きかけてみてはいかがでしょうか。ただ話をするにとどまらず、具体的に行動してみると、子どもに変化が表れるかもしれません。

専門学校や大学を見学する

ひとつの提案として、子どもの興味関心に沿った学科・コースがある専門学校や大学のオープンキャンパスを見学をしてみるという方法があります。(事前連絡などが必要かもしれませんが)専門学校も大学も、中学生のオープンキャンパス参加を拒まないケースがほとんどです。

自分と同じような興味関心をもって進学した学生のお兄さんお姉さんたちがオープンキャンパスで活動する姿に触れると、高校生からとはまた違った刺激を受けるのではないでしょうか。そこで”将来専門学校や大学に進学したい”という意欲が沸いてくれば本人にとって”高校を卒業しなくてはならない理由”が産まれてくるはずです。

もちろん、無理に子どもを引っ張って行っては逆効果になります。子どもが気乗りしないのなら、親だけでもオープンキャンパスに参加してみてください。進路選択の材料として、その日、見聞きした事柄をそれとなく子どもに話すだけでも十分だと思います。時機を見て子どもと一緒に参加してみましょう。一度や二度、いや三度や四度で、すぐに成果を出そうと焦らず、じっくりと取り組んでみてください。

通信制高校の情報収集も

それと並行して、親にできることがいくつかあります。最初に述べたように、中学校での不登校の期間が長い生徒は通信制高校を視野に入れて進学の計画を立てる必要がありまから、学校選びのための情報収集を始めましょう。 子どもの考えや思いを聞きながら一緒に情報集めができるとよいのですが、それが難しいのなら、親がリードして進めましょう。学校案内などの資料請求は、すぐにもできます。また、学校説明会や体験授業には保護者のみでも参加できます。

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※この記事は札幌・仙台・大阪にて不登校生等を対象とした合同進学相談会「新しい学校選びフェア」を企画・運営する「特定非営利活動法人高校生進学支援の会」協力のもと作成しております。

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