コラム

増えている、通信制の生徒たち ~ データで見る通信制高校~

大学進学をかなえる! 通信制高校の受験指導特色ある科目、ユニークな授業 通信制・高等専修学校の強み

3択クイズから始めましょう。
いま日本の高校生の何人に1人が通信制課程の生徒でしょうか?


 ①38人に1人  ②24人に1人  ③17人に1人

 

 

 

◆存在感を増す通信制課程
令和元年の通信制課程の高校生は、全国に約19万7千人。これは全日制・定時制・通信制を合わせた高校生約336万6千人のうち、5.9%を占めます。高校生17人に1人は通信制の生徒、という割合です。したがってクイズの正解は③「17人に1人」です。この割合、平成2年度には38人に1人、12年度は24人に1人、22年度は19人に1人でした。通信制課程がどんどん存在感を増していることが分かります。

 

少子化で年々高校生の総数が減る一方で、通信制課程の生徒数は増えています。平成12年度以降、通信制の生徒数は18万以上で推移してきました。今年度は昨年(平成30年)度よりも1万1千人以上も生徒数を伸ばし、近いうちに20万人台に届く勢いです。

通信制課程を置く学校数も増えています。平成10年度に100校だったのが、20年度には197校とほぼ倍増、30年には252校に上っています。[ここまでデータは文部科学省「学校基本統計」による]

以前は定時制と並んで、勤労者のための高校という性格が強かった通信制ですが、すでにその性格を変えています。昭和57年度には通信制課程の生徒の6割が正社員として就業し、無職は3割程度でした。それが現在では、就業している生徒が30%を少し超える程度(うち正社員はわずか6.3%)で、無職の生徒が68%を占めています(平成28年度、広域通信制の場合)。つまり、全日制高校に通う生徒層と重なってきていると言えます。[データは「定時制・通信制高等学校における教育の質の確保のための調査研究」報告書による]

 


 

◆通信制 積極的に選ぶ生徒も
現在、通信制高校が不登校経験者の立ち直りの場として大きな役割を果たしていることは確かですが、役割はそれにとどまりません。不登校経験の有無に関わらず、進学先としてはじめから積極的に通信制高校を選択する生徒も増えつつあります。美術や音楽・芸能、美容、食と農、プログラミングなど特徴あるカリキュラムで生徒の意欲を刺激し、将来の夢につなげる学びがあるからです。

通信制高校で農業を学ぶ高校生[写真提供:酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校] 

ここまで数字で見てきたように、新しい学び方や柔軟な学び方を求めて通信制高校を選ぶ動きが大きくなっていったのが平成という時代でした。令和の時代の通信制高校には、教育の質をさらに高めながら、より多くの生徒のニーズに応えることが期待されています。