通信制高校・高等専修学校ニュース
「自己決定で充実の進路選択を」
2025年4月開校
ベネッセの通信制サポート校
Be高等学院
いま高校進学や高校卒業を心配している中学生・高校生、そして保護者に気にしてもらいたいことがあります。特に通信制高校へ行こうかと考えている人に意識してほしいことがあります。
それは、高校卒業後の進路を、自分で納得感をもって選択することです。
「いやいや、卒業後など当分はとても考えられない」という声が聞こえてきそうです。「まずは高校進学(あるいは卒業)で手一杯だ」と。
たしかに、そうかもしれませんが、その心配は、やがて解消されます。
自分で考え、自分で決める
実際、中学時代に不登校を経験した生徒を含め、ほとんどの生徒は通信制高校を卒業できています。しかも、私立の通信制高校では、たいていが就学期間3年で卒業していると見てよいでしょう。
あっという間に、高校卒業後の進路を意識しなくてはならない時期がやってきます。それは全日制も通信制も変わりません。
ですから、その進路を生徒が自分で考え自分で決められるよう、力強く支援してくれる学校を選ぶことが大切なのです。
そこで注目したいのが、2025年4月に開設されるベネッセの通信制サポート校、Be高等学院です。教育情報企業の最大手ベネッセが運営します。
新しいサポート校は何を重視し、どんな指導で生徒を支援するのか。Be高等学院の田中成樹さんに詳しく聞きました。
幸福は自己決定にあり
すでにオープンに向けた説明会を各所で開催しているBe高等学院ですが、とりわけ保護者の関心が高いのは、同学院が重視する「自己決定」だと田中さんは言います。
「迷ったり悩んだりしながらも、自分で考え、自分で決める――そうした自己決定ができるかどうかは、人生の幸福度を大きく左右すると言われます。自己決定ができる人ほど幸福度が高いと結論する研究があります」
高校卒業後の進路選択は、おそらく生徒が自覚的に考えて決める最初の本格的な自己決定の機会です。同学院では、どんな取り組みで、それを応援するのでしょうか。
「まずは『自分軸』を持つことから」と田中さんは説明します。
「高校入学時に将来やりたいことがない生徒、ぼんやりとして決まっていない生徒はたくさんいます。それで構わないと思います。また、それが普通だと思います。大切なのは、いろいろな刺激を受けながら自分が興味を持てるテーマを見つけて、学びを深めていくことです」
「自分軸」に沿った学び
Be高等学院の〈みらい発見プログラム〉は、生徒が「自分軸」を定めるための機会です。プロのコーチや多彩な分野の専門家ら、そして仲間との対話を通じて、生徒が自分の興味関心や価値観に気づくことを目的とします。
「それを自分の言葉、マイストーリーとして語れるようになると、生徒が『自分軸』を持ったと言えます。高校時代に何をどう学ぶか、そしてその学びを将来にどうつなげるか――生徒の意識が変わっていきます」と田中さん。
こうして据えられた自分軸に沿って学びを深めていけるのが、オンライン動画学習システム〈Udemy Business〉です。プログラミング、動画作成、アプリ開発、デザイン、投資、話し方ほか多種多様なジャンルの約13,000もの講座が学び放題です。
「でも講座数の多さだけでは、あまり意味がありません」と田中さんは話します。「なぜなら、どれを選んでよいか迷って、生徒が足踏みしてしまうから。そこで大切なのが指導スタッフによるアドバイスです」
同学院では、クラス担任と赤ペンメンター(レポート提出などを支援)がオンラインや学習拠点で生徒一人ひとりの学び全般を見守ります。Udemy Businessでの講座選択においても、頼もしい助言役として生徒が自分軸に応じた講座で学べるよう案内します。
進路選択を自己決定
入学者の大半が中学時代に不登校を経験しているのが、私立の通信制高校です。
多くの生徒や保護者にとって、通信制高校へ行こうかと迷う時、あるいは通信制高校に入ったばかりの頃、「なんとか高校だけは卒業したい」という思いは切実です。
しかし、記事冒頭でも述べたように、この不安は、やがて消えます。多くの生徒は、そうなります。
どの私立の通信制高校や通信制サポート校にもそれぞれに、生徒の不安を解消する親身な指導や充実した学習環境があるからです。
そうなると、生徒と保護者が当初は「せめて高校卒業だけは」と低く見積もっていた目標も、当然、変わってきます。卒業後の進路に関心が向かいます。大学や専門学校への進学が現実的になってきます。
「ここで大切なのは、やはり自分軸に則した進学先の選択です」と田中さんは言います。
Be高等学院では、ベネッセが蓄積してきた豊富な入試データや進路指導の情報を参考に、生徒が進路選択を自己決定できます。
もちろん、データ頼みにせず、人的な力をミックスするのが同学院の指導です。担任や赤ペンメンター、キャリアアドバイザーが連携して、適切な進路選択を助けます。
自分の言葉で将来を語る
「偏差値だけで決めると、進学後にミスマッチに気づいて学習意欲がなくなり、ひいては中退という恐れもあります。自分らしい進路を自己決定できれば、きっと進学先で生き生きと学べるはずです」
そう話す田中さんは、たとえ親の意向と違う進路選択になったとしても「自分軸がしっかりしている生徒なら、説得できるのでは」と考えます。
「なぜその大学、その学部学科へ行きたいのか、自分の言葉で明確に言語化できれば、これほど強い説得材料はありません」
いま日本の大学生の半数以上は、一般入試ではなく学校推薦型・総合選抜型の入試で進学しています。
学校推薦型・総合選抜型の入試で問われるのは、明確な志望動機です。「これまで」のこと以上に、「これから」のことを展望をもって語れる力が必要とされます。
この点でも、進研ゼミ高校生講座で小論文や志望理由書の添削指導に長く携わってきたベネッセの強みが、Be高等学院での指導に生きてくるはずです。
勉強、対人関係の心配を解消
「欠席が多かったので勉強が大幅に遅れている」「対人関係がうまくつくれるか心配」など、中学時代に積み残してきた課題が通信制高校で解決できるかどうか――入学後しばらくは、生徒の心に期待と不安が入り混じっているはずです。
Be高等学院では〈AI ストライク〉というオンラインの学習システムを活用します。たとえ勉強が遅れていても、現在の学力に応じた授業・課題から無理なくステップアップが図れます。英語と数学(算数)に関しては、通信制高校生専用の教材で、小学校・中学校内容からの復習も可能です。
このシステムでは、実力判定を参考に学習する順序を自分で決めて進んで行けるので、やる気が生まれます。ここでもやはり、自己決定が重要です。
対人関係の心配については、同学院のバーチャルオフィスが有効です。「生徒でも先生でも、そこにいる誰かに話しかけたり、話しかけられるのを待っていたりできるネット上の学校です。まずは自分のペースで、ゆっくりと無理なく関係をつくっていけます」と田中さん。
仲良くなれたら、ネット上でうんとおしゃべりをしたり、実際にキャンパス(学習拠点)で会って交流したり、友だち関係を深めていけるかもしれません。
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◎2025年4月開設のBe高等学院は、高卒資格取得をサポートする〈基礎科〉と大学進学を目指す〈進学科〉の2コース編成。
◎基礎科はオンラインスタイル、進学科はオンラインスタイルか通学スタイルで学ぶ。
◎通学キャンパス(学習拠点)は、2025年度、以下の11箇所を設置予定。
◇東京=水道橋・武蔵境・府中・町田・亀有
◇神奈川=横浜・辻堂
◇埼玉=大宮
◇千葉=船橋
◇大阪=天王寺・千里中央
◎連携校の通信制高校くまもと清陵高等学校または創志学園高等学校に入学し、所定単位を取得することで高校卒業が認定される。Be高等学院は通信制サポート校として単位取得を支援する。
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