通信制高校・高等専修学校ニュース

通信制高校での過ごし方|1日の流れと学習内容を紹介

通信制高校への進学を考えているものの「どんな授業を受けるの?」「実際の1日の流れが知りたい」と不安を感じている中学生や保護者の方も多いのではないでしょうか。

通信制高校は、自分のペースで学べる柔軟さが特徴です。一方で、学校によって通学スタイルや学習内容が大きく異なるため、事前に特徴を知っておく必要があります。

この記事では、通信制高校の基本的な学習スタイルやスクーリングでの1日の流れ、実際の学校例などを解説します。

通信制高校の基本的な学習スタイル

通信制高校では、各教科について学校から提供される教材やテキストを使用して、自宅で学習し、指定されたレポート(課題)を提出します。動画授業を活用している学校であれば、いつでもどこからでも授業を視聴できます。

また、近年では、タブレットやICTの活用により、効率的に学習できるようになりました。スマートフォンやタブレットで学習できるため、通学中や空き時間を有効活用できます。

そのため、全日制のように決まった時間に授業を受けなくても、自分の生活スタイルに合わせて学習を進められます。

通信制高校の1日の流れ

通信制高校ではスクーリングと呼ばれる対面授業も必須です。

ここでは、スクーリングで登校した日の典型的な流れを説明します。ただし、実際の流れは学校によって異なるため、参考例として考えてください。

午前|登校・ホームルーム・授業

朝は比較的ゆっくりスタートする学校もあります。全日制のように朝8時30分に一斉に授業が始まるわけではありません。そのため、生活リズムが不規則なお子さんでも安心して通えます。

ホームルームでは、その日の連絡事項や進路指導、生徒同士の交流のための時間が設けられています。

授業は、少人数授業で実施される学校が大半です。全日制高校では1クラスに30〜40人が在籍するケースが一般的です。一方、通信制高校では1クラスあたり5〜20人程度の学校が多く、教師が生徒一人ひとりにきめ細かい指導ができます。

また、教師以外にもカウンセラーなどの専門的なスタッフが相談に乗ってくれる学校もあります。

昼休み|自分のペースで過ごせる

通信制高校の昼休みは、全日制高校と同様に1時間程度設けられます。図書室やカフェスペース、自習室など、一人で過ごしやすい環境も整備されており、人間関係に疲れやすい生徒も安心して過ごせます。

一方、友人との交流を求めるお子さんには、部活動やサークル活動が充実している学校がおすすめです。

多くの通信制高校は、居場所づくりへの配慮を重視しています。

午後|レポート学習や専門授業

午後の過ごし方は、自習時間や授業など、様々です。

また、近年では、専門分野が学べる学校も増えてきました。例えば、美容コースでは、プロの講師からメイクやヘアスタイルについて学べます。

専門分野の学習は、自分のやりたいことや目標を見つけるきっかけにもなります。

放課後|アルバイトや趣味と両立する生徒もいる

通信制高校の大きなメリットの一つが、放課後の時間を自由に使える点です。全日制高校のように部活動や補習授業に拘束されないため、自分の人生設計に合わせた過ごし方ができます。

芸能活動やスポーツ選手を目指すお子さんの場合は、通信制高校で高卒資格と夢の両立が可能です。例えば、フィギュアスケートの紀平梨花選手はN高等学校出身です。

また、資格勉強に時間を充てる生徒もいます。高校在学中に、簿記やプログラミング、英語検定など、将来に役立つスキルの習得が可能です。

通信制高校では生徒が自分らしい生活スタイルを実現し、それぞれの夢や目標に向かって時間を有効活用できる環境が整っています。

実際の通信制高校の1日の流れ

ここでは、通信制高校の1日の流れを紹介します。実際の学校の事例を知ることで、より具体的に学校生活がイメージができるでしょう。

事例①おおぞら高校

おおぞら高校は、全国に複数のキャンパスを持つ通信制高校です。

おおぞら高校には、みらい学科とつながる学科があります。ここでは、サポートキャンパスに通いながら高卒資格を目指すみらい学科の生徒の1日の流れを紹介します。

時間割(例)活動内容
9:00登校
1時間目9:20~10:10英語コミュニケーションⅠ
月に1回ネイティブ講師による英語の授業あり
2時間目10:20~11:10論理国語
グループワークなどで理解を深める
3時間目11:20~12:10社会の架け橋プログラム
ゲスト講師による特別授業などを実施
昼休み12:10~13:00ランチタイム
4時間目13:00~14:20社会の架け橋プログラム
ゲスト講師による特別授業などを実施
5時間目14:30~16:20みらい学科 プログラミングコースなど
コース別の授業を実施
下校16:20今日の気づきを「みらいノート」に記入して下校

おおぞら高校では、生徒一人ひとりに専任の教師(マイコーチ)がつきます。マイコーチは、学習面でのサポートだけでなく、進路相談や日常生活の相談など、幅広いサポートを行います。特に、不登校経験のあるお子さんにとって、このような個別的なサポート体制は心強いでしょう。

事例②N高等学校の場合

N高等学校では、2026年度にコース体系をリニューアルしました。以下の2つのコースから、自分にあったコースを選択可能です。

  • ネットコース:自分のペースで自由に学べる
  • 週5・週3コース・週1+コース:メンターのサポートをしっかり受けながら、友達と一緒に学べる

また、N高等学校では、Class H(クラス エイチ)をはじめ、進学にも力を入れており、東大などの難関大学への進学実績もあります。Class Hとは、難関大学を目指す生徒が自由で主体的な学びを通して、本質的な思考⼒と実践⼒を⾼めるコミュニティーです。

ここでは、Class Hの1日の流れを紹介します。

時間割(例)活動内容
9:20登校
朝礼9:30朝礼+朝礼レク
ラジオ体操などを行う
1時間目9:45プロジェクトN基礎
2時間目11:45キャンパス独自事業
昼休み12:35ランチタイム
3時間目13:15アートデザイン
4時間目15:15コミュニティ活動
掃除・終礼16:05掃除・終礼
その後放課後活動(キャンパスイベントの準備など)
下校17:20

Class Hでは、必修授業を効率的に学習して時間を作るため、難関大学の受験対策と課外活動との両立も可能です。

また、N高等学校では、2026年4月より「+ONE授業」がスタートしました。「+ONE授業」では、必要な分のチケットを購入し、高校卒業資格取得のためのサポートやレベル別の英語や中国語、プロジェクト型学習など100種類以上の授業が受けられます。

授業選びに迷った際は、メンターに相談しましょう。

事例③飛鳥未来高等学校の場合

飛鳥未来高等学校は、全国に複数のキャンパスを持つ通信制高校です。以下のスタイルから自分に合ったペースで学習ができます。

  • 自分のペースで自由に通学できる「ベーシックスタイル」「スタンダードスタイル」
  • 仲間と一緒に楽しい高校生活を送れる「3DAYスタイル」「5DAYスタイル」

ここでは、クラスで仲間と一緒にしっかりと学習に取り組みたいお子さんにおすすめの3DAYスタイルの1日の流れを紹介します。

時間割(例)活動内容
1時間目10:00生物基礎
2時間目11:00数学Ⅰ
3時間目12:00英語コミュニケーションⅠ
昼休み13:00ランチはお弁当やコンビニなど
外食もOK
4時間目14:00ホームルーム
5時間目15:00総合探究
放課後15:50担任とのコミュニケーションなど
下校16:30

なお、飛鳥未来高等学校では、生徒一人ひとりにあわせた個別の進路指導で希望の将来を目指しています。姉妹校の専門学校や短大、大学への進学もできるため、安心です。

また、スポーツ大会や文化祭や球技大会、遠足など参加自由の学校行事が多いため、生徒同士の交流も盛んです。行事は各キャンパスにより異なります。

事例④第一学院高等学校の場合

第一学院高等学校では、中学校の復習から大学受験対策まで、ICTを活用して自分の学力や希望する進路に合わせた学習が可能です。

ここでは、プレミアムコース(週5日登校)の1日の流れを紹介します。

時間割(例)活動内容
登校9:15
1時間目9:30ホームルーム
授業や行事などのスケジュール確認・進路指導など
2時間目10:30マイプラ(自分だけの時間割)
友達とレポート学習をするなどして過ごす
昼休み12:15
3時間目13:00ピアサポ-ターミーティング
生徒同士の助け合い、支えあい活動
4時間目15:00アルバイトなど

第一学院高等学校では、学習サポート以外にも、思考力や判断力などの社会で必要な力も身につけられるプロジェクト型学習が充実しています。

例えば「保護犬を幸せにしたい!プロジェクト」や「異文化交流プロジェクト」などがあります。

専門分野が学べる学校もある

近年では、高校卒業を目指す学習以外にも、専門分野を学べるコースが設けられている学校が増えています。

高校に通いながら、美容やeスポーツ、音楽など、特定の分野を集中的に学べます。また、プロの講師から本格的な指導を受けられるため、自分のやりたいことや目標を見つけるきっかけにもなるでしょう。

例えば、第一学院高等学校では、ビジネスの場面で必要な、文章を書く・コードを書く・分析するといったAI活用スキルを学ぶAIスキル専攻が設置されています。

通信制高校に通うメリット

通信制高校は、全日制高校のように決められた時間に決められた内容の授業を受ける必要がありません。

自分の理解度や学習進度に合わせて、学習計画を立てられるのが大きなメリットです。得意科目はどんどん進められ、苦手科目は時間をかけて学べます。

また、多くの通信制高校は、不登校経験のある生徒が通いやすい環境を整備しています。少人数授業や複数の登校スタイル、充実したカウンセリング体制など、心理的な負担を軽減する工夫がされているのも魅力です。

なお、通信制高校では、全日制高校のように、朝から晩まで同じメンバーと過ごす必要がありません。複数の過ごし方の選択肢があるため、対人関係でのストレスが少なく、心身の健康を保ちやすいでしょう。

さらに、近年では、eスポーツやイラスト、プログラミングなど、自分の興味関心に基づいた学習ができる学校が増えています。高卒資格と一緒に、将来に役立つスキルや資格の取得も可能です。

自分に合う通信制高校を選ぶポイント

通信制高校は全国に数多く存在し、学習スタイルや学校での過ごし方も様々です。お子さん自身が「ここなら大丈夫」と感じられる学校を選びましょう。

ここでは、通信制高校選びで失敗しないために、押さえておくべきポイントをまとめます。

通学スタイルが合っているか

まずは、お子さんの希望を確認しましょう。

  • 毎日通学したいのか
  • 週に1回だけで十分なのか
  • オンラインで学びたいのか

お子さんの生活スタイルに合った通学スタイルが実現できる学校を選んでください。

また、不登校経験のあるお子さんの場合、サポート体制が特に重要です。学習支援だけでなく、進路指導やカウンセリングなど、多角的なサポートが提供されているかを確認しましょう。

学びたい専門分野があるか

専門コースを活用したい場合は、その分野の教育が充実しているか、実績や評判を調べましょう。

また、同じコースでも学校によって学べる内容は異なります。例えば、同じメイクのコースでも、学校によって以下のような違いがあります。

  • スキンケアの基本や眉の描き方、ファンデーションやアイメイクなど、毎日の生活に活かせる実践的な技術を学ぶ学校
  • 傷メイクや特殊なペイントなど、エンターテインメント業界で活かせる技術を学べる学校

そのため、ホームページの情報を見るだけでなく、実際に体験授業に参加して、自分の学びたい内容に合っているか確認してみましょう。

なお、全国で開催中の「新しい学校選びフェア」では、複数校の模擬授業を無料で体験できます。

まとめ

この記事では、通信制高校の基本的な学習スタイルや1日の流れ、実際の学校例などを解説しました。

通信制高校は学校によって過ごし方が大きく異なります。「通信制=どこでも同じ」という考えを持たずに、個々の学校の特徴を理解しましょう。

多くの通信制高校では、自宅学習とスクーリングを組み合わせることにより、自由度と確実な学習の両立を実現しています。また、少人数授業や複数の登校スタイル、充実したサポート体制など、お子さんの心理的な負担を軽減する工夫が整えられています。

さらに、将来のキャリアに直結する専門分野を高校生のうちから学べるのは、通信制高校の大きな魅力です。

なお、通信制高校を検討する際には、実際に学校を訪問し、お子さんが安心して通える学校を選択してください。

もし、数多くの通信制高校から自分にあった学校を選ぶのが難しいと感じたら「ニュースク」を活用しましょう。

くわえて、主要な通信制高校が一堂に会し、その場で複数校の学校説明を聞くことができる「新しい学校選びフェア」への参加もおすすめです。