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通信制高校で友達はできる?交流の機会や実態を解説!
通信制高校への進学を検討している中学生や保護者の方にとって「友達はできるのだろうか」「学校になじめるだろうか」といった人間関係への不安は、よくある悩みの一つです。
通信制高校では、毎日通学しないスタイルの学校も多くあり、全日制高校とは異なる環境に戸惑いを感じるかもしれません。
しかし、実際には、通信制高校でも友人関係を築いている生徒はたくさんいます。学校の仕組みや自分の行動次第で、交流の機会は思っている以上に豊富に用意されています。
この記事では、通信制高校における友達づくりの実態や交流の機会、人間関係を築きやすい学校を選ぶためのポイントをわかりやすく解説します。
通信制高校で友達ができるか不安に感じるのはあなただけじゃない
通信制高校への進学を検討するとき、学習内容や卒業後の進路と並んで多くの人が気になるのが「人間関係」です。
文部科学省の「令和7年度学校基本調査」によると、2025年度に通信制高校に通う生徒は、約30万5,000人であったと報告されています。その背景には、不登校経験のあるお子さんや芸能・スポーツ活動と学業を両立させたいお子さんなど、さまざまな事情を持つ若者が通信制高校を選んでいる現状があります。
実際に、そうしたお子さんの約30%が、通信制高校では、人と関わる機会が減るために友達ができづらい[1] だろうと考えていました。
「通信制高校は友達ができない」と思われている背景には、全日制高校との仕組みの違いがあります。
全日制高校では、毎朝同じクラスメイトと顔を合わせ、授業・昼休み・放課後と一日を共に過ごします。毎日の積み重ねの中で自然と会話が生まれ、気づけば友人関係ができているというパターンが一般的です。
一方、通信制高校の多くは登校日数が少なく、学校によっては週に1〜2日や月に数回程度の登校で卒業要件を満たせます。そのため、クラスメイトと顔を合わせる機会が少なく、自分から動かないと接点がほとんど作れないと思われています。
また、レポートと呼ばれる課題提出や、自宅でのオンライン授業が学習の中心となっている学校では、他の生徒と同じ空間にいる時間が限られがちです。
こうした学習スタイルの特性が友達ができにくいというイメージにつながっています。
ただし、これはあくまでも友人との交流機会が少なくなりやすいという話であって、友達ができないと断言できるものではありません。学校の選び方や本人の関わり方次第で、状況は大きく変わります。
通信制高校にも友達を作る機会はたくさんある
通信制高校には、登校スタイルやオンライン授業の形態に関わらず、生徒同士がつながれる場面が多く用意されています。
ここでは、代表的な3つの交流の機会を紹介します。
登校型の通信制高校では日常的に交流できる
通信制高校といっても、登校頻度は学校によって大きく異なります。
例えば、第一学院高等学校のプレミアムコース(週5日登校)では、自分の興味関心や将来の目標に合った専攻の選択が可能です。目標が同じ仲間同士で自然と友人関係が育まれていきます。
最大週2日登校するベーシックコースでも、サークル活動やイベントを通して新しい友達との出会いが見つかります。
さらに、在校生 (ピアサポーター)が学校になじめるようサポートをしてくれるため、初めての環境でも安心です。
オンライン型でもスクーリングで交流できる
通信制高校には、パソコンやスマートフォンを活用し、自宅にいながら高校卒業資格を目指せるコースもあります。
例えば、N高等学校のネットコースでは、ネット部活や同好会などのバーチャル空間で⾏われる交流会への参加が可能です。また、ネットでつながった友達とは、スクーリングや⽂化祭などのリアルイベントで会う機会があります。
なお、通信制高校は、通学せずに卒業できるわけではありません。実際に、N高等学校のネットコースでもスクーリングには出席する必要があります。スクーリングは、友達作りはもちろん、地域の文化や産業などに実際に触れられる役割も果たしています。
専門コースで自然に友達ができる
近年の通信制高校は専門コースが充実しており、趣味が同じ仲間と共に将来の可能性を広げられます。
例えば、飛鳥未来高等学校には、メイクコースやクッキング・お菓子コース、ダンスコースなどがあります。
より専門的なスキルを身につけたいお子さんには、ネイルライセンスコースや美容師免許取得コースなどがおすすめです。ネイルライセンスコースでは、生徒同士でサロンワークを意識した練習を行うため、自然にコミュニケーションが生まれます。
また、飛鳥未来高等学校は部活や同好会も充実しています。特に、軽音同好会やダンス同好会では、仲間と一緒に文化祭を盛り上げる経験もできるでしょう。
友達づくりをサポートする取り組み
通信制高校では、学校側が生徒の友人関係づくりを積極的にサポートしている例が多くあります。イベント面とサポート体制の面からそれぞれ見ていきましょう。
オリエンテーションや交流イベント
多くの通信制高校では、友人関係を学校全体でサポートするための取り組みを行っています。
おおぞら高校の入学前オリエンテーションでは、グループごとで屋久島やおおぞら高校に関するクイズを解くなどの活動を実施しています。
入学前オリエンテーションは、4月から同級生になる生徒同士が打ち解けるための最初の機会です。自己紹介やクイズを通じて、同級生の顔と名前も覚えられます。最初は緊張した面持ちでも、自己紹介やクイズを経て会話の雰囲気も和やかになります。
また、宿泊行事(合宿・修学旅行、スクーリングなど)は、共同生活を通じて一気に距離が縮まるイベントです。普段の登校日だけでは知れなかった相手の一面を知り、関係性が深められます。
実際に、ルネサンス高等学校では、3校合同で修学旅行を実施しています。2025年度は台湾で実施しました。
なお、修学旅行への参加は任意です。
担任やスクールカウンセラーによるサポート
通信制高校には、人間関係づくりに不安を抱える生徒へのサポート体制が整っている学校が多くあります。
少人数指導では、1クラスの人数が少ないため、先生との距離が近く、生徒同士も顔を覚えやすい環境が整っています。
また、担任からの積極的な声掛けも通信制高校の特長のひとつです。生徒一人ひとりの様子を把握しやすい環境だからこそ、孤立しがちな生徒に対して担任が意識的に声をかけ、グループ活動で馴染みやすいよう配慮しています。
例えば、中央高等学院ではチーム担任制を採用しており、生徒の日頃の悩みや不安をきめ細やかにサポートしています。
なお、中央高等学院では、スクールカウンセラーが心の悩みについて親身に寄り添ってくれます。
スクールカウンセラーとは、学校に常駐または定期的に来校する心理の専門家です。生徒の悩み相談に応じる役割を担っています。
さらに、グループ活動の際のメンバー構成を学校側が工夫するなど、生徒が交流しやすい環境づくりに取り組む学校も増えています。最初から「仲の良い友達がいる人」が有利にならないよう、全員がスタートラインに立てる仕組みを整えることが、通信制高校ならではの配慮です。
友達を作りやすい通信制高校を選ぶポイント

通信制高校は学校ごとに登校スタイルや行事の内容、サポート体制が大きく異なります。
「友人関係を大切にしながら高校生活を送りたいと考える」なら、学習面だけでなく人間関係が築きやすい環境かどうかを事前に確認しておきましょう。
ここでは、学校選びで特に注目したいポイントを紹介します。
登校日数や通学スタイルを確認する
友人関係を大切にしながら高校生活を過ごすには、まず「どれくらい学校に通うのか」を確認しましょう。
登校日数が多いほど、他の生徒と顔を合わせる機会が増え、自然と交流が生まれやすくなります。
週5日登校のスタイルを選べば、全日制高校に近い人間関係が築ける環境になります。一方で、週1〜2日程度の登校スタイルを選ぶ場合には、登校日の関わり方や学校行事への参加がより重要です。
また、通学型とオンライン型では、交流の機会の量が大きく異なります。自分がどの程度の人間関係を求めているかを整理したうえで、登校スタイルを選んでください。
学校行事や部活動の充実度を見る
友人関係のきっかけになりやすいのが、先述の通り、学校行事や部活動・同好会です。学校を選ぶ際には、どのような行事や活動が用意されているかを確認しておきましょう。
学校の公式サイトやパンフレットには、行事カレンダーや部活動の一覧が掲載されています。「体育祭・文化祭がある」「自分の興味のある同好会がある」といった点は、入学後の生活の充実度に直結します。
特に、自分から友達を作るのが苦手な人ほど、共通の話題や活動で自然につながれる場がある学校を選ぶとよいでしょう。
好きなことを軸にした活動の場は、コミュニケーションの苦手意識を和らげてくれます。
なお、友人関係が築きやすい環境かどうかを見極めるためには、実際に学校を訪れ、在校生の雰囲気を確認しましょう。
通信制高校では、オープンキャンパスや学校説明会を兼ねて文化祭などの学校行事を見学できるケースが多くあります。
ただし、安全管理や混雑緩和のため、事前申し込みが必要な学校がほとんどです。
友達をたくさん作らなければと焦る必要はない
ここまで、友達を作るための学校選びや環境の話をしてきました。しかし、友達をたくさん作ること自体を目標にする必要はありません。
大切なのは、自分のペースで、無理なく人とのつながりを育むことです。
一人でいることと孤独は違う
通信制高校では、登校日に一人で過ごす時間があっても、それ自体は問題ではありません。全日制高校のように、常に誰かと一緒にいることが当たり前とされる空気が薄いのが通信制高校の特長です。
一人で読書をしたり、課題に集中したりする時間を大切にしている生徒も多く、そうした過ごし方を自然に受け入れてくれる環境が通信制高校にはあります。「友達がいない=孤独」ではなく、自分のペースで学校生活を送れるのは、通信制高校の大きな魅力のひとつです。
ただし、友達と関わりたいのに関われない状態が続いている場合は、担任やスクールカウンセラーに気持ちを打ち明けてみましょう。
深い関係は少人数でも十分
「友達が多いほどよい」という価値観は、必ずしも正しいわけではありません。気が合う人と少人数でつながり、深い関係を築いていく方が、長く続く関係に発展する場合もあります。
通信制高校では、同じ趣味の部活動や専門コースを通じて出会った「気が合う一人」との関係が、高校卒業後も続くケースはよく見られます。数よりも質を大切にした人間関係の築き方は、通信制高校の環境とも自然にフィットします。
焦りが出たときは「時間をかけてよい」と思い直そう
入学直後は緊張や不安から、なかなか話しかけられないかもしれません。しかし、そこで焦って無理に友達を作ろうとすると、かえって疲れてしまいます。
人間関係は、時間をかけて少しずつ育てるものです。入学してすぐに友達ができなくても、スクーリングや学校行事、部活動の中で少しずつ顔見知りが増え、気づいたときには話せる相手がいた、というのが通信制高校での自然な流れです。
「今すぐ友達を作らなければ」と自分を追い込まず、目の前の学校生活を丁寧に過ごしましょう。
まとめ
この記事では、通信制高校における友達づくりの実態や交流の機会、人間関係を築きやすい学校を選ぶためのポイントを解説しました。
通信制高校では、人と関わる機会が減るために友達ができづらいだろうと思われがちです。全日制高校と比べると、自然と交流が生まれる機会は少なくなる場合もあります。しかし、それは学校の仕組みの違いであり、友達ができないと決まっているわけではありません。
友達ができるかどうかは、通信制高校かどうかよりも、「どの学校を選ぶか」「どう関わるか」によって大きく左右されます。登校スタイルや行事の充実度、部活動や同好会の有無、学校のサポート体制などの要素を確認したうえで自分に合った学校を選ぶことが、充実した高校生活への第一歩です。
また「最初から友達をたくさん作らなければ」と焦る必要もありません。イベントや授業を通して、少人数でも気が合う人と少しずつつながっていきましょう。