通信制高校・高等専修学校ニュース
声優・芸能分野をめざすなら、高等専修学校や通信制高校が有利な理由
愛知芸術高等専修学校
ミュージシャン、ダンサー、タレント、俳優や声優など、芸能業界へ進みたいと考えていても、具体的にどうすれば自分の夢はかなうのか、不安や悩みを抱えている方も多くいるでしょう。
芸能・芸術系専門科目を学びながら高校卒業資格を得られる「愛芸」こと愛知芸術高等専修学校。
これらの分野を早期に学ぶ意図を、鈴木康弘校長にお聞きしました。
声優・芸能を習得するには高卒では遅い!?
声優や芸能業界を将来の夢と考える中学生は、今後の進路を模索しているところかと思います。声優・芸能分野には、「絶対に必要な資格」はありません。いわば実力勝負の世界です。オーディションを受ける、芸能事務所に音源やプロフィールを送るなど、地道な活動を長く続ける必要があります。その際、重要視すべきことは何でしょうか。
「もちろん、本人の実力やチャンスをつかみ取る力など様々な要因はありますが、『若さ』も大切なポイントです」、鈴木校長は語ってくれました。例えば、声優コースであれば、演技の勉強やアフレコのレッスン、アニメ作品をたくさん観る、オーディションにたくさん挑む、プロとして成功するには想像以上に時間がかかります。鈴木校長は、早期から取り組む必要性を説きます。
成長スピードが速いのは、高卒ではなく中卒
全日制高校を卒業後に、演劇などを学べる芸大や音楽大学に進む、声優や音楽系専門学校へ進学するといった、高校卒業後に専門教育機関へ進む方法がありますが、前述した「若さ(年齢)」の重要性を踏まえると、中学を卒業してすぐに専門分野を学べる学校を選ぶことは夢をかなえるために有利なポイントとなるでしょう。
「本校へ入学する生徒はみな、中学校卒業後すぐの入学者ですが、ほとんどは専門的なレッスンや学習をしてきてはいません。しかし、本校のような中卒者を対象とする高等専修学校や通信制高校で専門分野を習い始める子たちは、クセがありません。真っ白な状態で、まるでスポンジで水を吸収するかの如く、ものすごいスピードでプロの講師から知識と技術を身につけていきます。専門的な勉強を始めるには早い方がいい、というのはこういったことも理由です」と、鈴木校長。
全日制普通科高校であれば、普通教科を中心に3年間学ぶのが一般的です。しかし、「愛芸」のような高等専修学校や通信制高校を選択することができれば、他の生徒たちよりも3年も早く声優や芸能の勉強に取り組むことが可能です。もちろん、3年後には高校卒業資格を得ることができます。加えて、保護者においては、高校卒業後にかかるであろう学費の負担軽減にもなります。なかには、養成所や劇団に所属して頑張りたい、という方もいるかと思います。芸能事務所等が運営している所もあるため、デビューチャンスがあるかもしれません。ただし、学校法人ではない養成機関ですので、一般スクールと同様の扱いです。すなわち、高校卒、大卒、専門学校卒といった学歴は付与されないことは知っておいてください。
ミュージシャンや声優といった世界は、狭き門です。もしかしたら、道半ばで将来の夢が変わることもあるでしょう。ですが、高校卒業資格を得ることが一つのセーフティネットの役割を果たしてくれます。例えば、大学進学したい、就職・仕事をしたい、といった場面で「高校卒業資格」は大きな武器になり得るものです。本人にとっても保護者にとっても、安心して「やりたいこと」に打ち込める環境と言えるでしょう。