通信制高校・高等専修学校ニュース

夏休み明けの不登校、無理に戻す前に「通信制高校という選択肢」
登校がつらいなら、進路を見直すことも選択肢
夏休み明けは、子どもの心身の負担が表面化しやすい時期です。
文部科学省は、児童生徒の自殺者数が「8月後半から増え、特に長期休業明けの9月1日に多くなる傾向」があると示しています。さらに2025年公表の調査では、小・中学校の不登校児童生徒数は「約35万4千人で過去最多」となりました。だからこそ、「もう少し様子を見よう」と抱え込むより、早めに学びの環境を見直すことが大切です。
「夏休み明け」は、見過ごしてはいけないタイミング
文部科学省の2026年通知では、「令和7年の児童生徒の自殺者数は538人で過去最多」とされ、長期休業の開始前から休み明けにかけて、学校・家庭・関係機関が連携して見守りを強める必要があると明記されています。特に、学校が把握した悩みや困難を抱える子ども、不登校状態にある子どもについては、「夏休み中も継続的に様子を確認すること」が求められています。
休み明けにつらさが強まるのは、決して珍しいことではありません。生活リズムの変化、人間関係への不安、学習の遅れ、進路への焦りなどが重なり、本人の中で「学校に戻るハードル」が一気に高くなることがあります。文部科学省は、令和7年の児童生徒自殺の原因・動機のうち、「学校問題では約6割が学業不振や入試、進路に関する悩み」だったと示しています。
不登校は「問題行動」ではありません
文部科学省は、不登校について「どの児童生徒にも起こり得るもの」として捉え、「不登校というだけで問題行動と受け取られないよう配慮が必要」だとしています。また、支援は「学校に登校する」という結果だけを目標にするのではなく、「本人が自らの進路を主体的に捉え、社会的に自立していくこと」を目指すべきだと示しています。
これは保護者にとって、とても大切な視点です。いま必要なのは「無理に戻すこと」ではなく、本人の安全と安心を確保しながら、今の環境が合っているのかを見直すことです。学校に行けない状態が続いているなら、「今の学校に合わせ続ける以外の選択肢」を考えることは、後ろ向きではなく前向きな対応です。
こんなサインがあるなら、早めの相談を
夏休み明けに、次のような様子が続くときは注意が必要です。
- 朝になると強い腹痛・頭痛・吐き気を訴える
- 「学校のことを考えると苦しい」と言う
- 生活リズムが大きく崩れて戻らない
- 以前はできていたことへの意欲が落ちる
- 進路や将来の話になると極端に不安定になる
- 「消えたい」「いなくなりたい」などの発言がある
文部科学省は、長期休業の開始前から「アンケート、面談、教育相談などによる早期発見」を重視し、教職員だけでなく保護者や関係機関との連携を求めています。
まず大切なのは、「戻す」より「守る」
子どもが登校を嫌がっているとき、つい「あと少し頑張ろう」「みんな行っているから」と声をかけたくなるものです。ですが、本人が限界に近い状態では、その言葉でさらに追い詰めることもあります。休み明けの不調は、怠けではなく「SOS」かもしれません。
まずは、学校に行く・行かないの結論を急ぐより、「安心して話せる状態をつくること」が先です。
文部科学省は、悩みや困難を抱える児童生徒に対して、夏休み中も継続的な面談や保護者連絡、家庭訪問などで様子を確認し、必要に応じて「スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、医療等の関係機関につなぐこと」を求めています。
環境を変えることは、逃げではなく調整
不登校が続くと、「今の学校に戻る」か「何もしない」かの二択になりがちです。
ですが、実際には学びの場にはいくつもの選択肢があります。文部科学省は、不登校児童生徒一人ひとりの状況やニーズに応じて、校内教育支援センター、教育支援センター、オンライン等による学習支援、民間施設との連携など、多様な学びの場を確保する必要があるとしています。
高校進学を考える中学生や現在高校生であれば、「通信制高校への進学・転校」も現実的な選択肢です。本サイト「ニュースク」や、弊社が企画運営している「新しい学校選びフェア」に参加して通信制高校について調べることで、いまの苦しさから距離を置きながら、自分に合う学び方を探す第一歩になります。
通信制高校を考える家庭が、早めに動くメリット
環境調整を早めに始めるメリットは、心身の負担が深くなる前に、次の選択肢を比較できることです。特に高校生の場合は、在籍状況や単位、時期によって選べる進路が変わることがあります。焦って辞める前に、「転入・編入の違い」や、今の状況で無理なく進める道を整理しておくことが重要です。
また文部科学省は、高校段階でも、遠隔授業や通信教育による単位認定など、「学びを継続する柔軟な仕組み」の活用をすすめています。つまり、「今の学校に毎日通えない=学びが止まる」ではないので焦らないことが大切です。
「ニュースク」や「新しい学校選びフェア」で、まずは情報収集を始めるところから
子どもに合う環境は、一人ひとり違います。大切なのは、「まだ我慢できるか」ではなく、「どんな学習環境なら安心して学校生活を続けられるか」を、考えることです。
夏休み明けの不登校や登校渋りは、早く動くほど選択肢を広く持てます。
通信制高校への進学や転校を考え始めたら、まずは「ニュースク」で学校情報を比較し、選択肢を整理するところから始めてみてください。また、お住まいの地域で「新しい学校選びフェア」の開催があればぜひお気軽にお越しください。環境を変えることは、あきらめではなく、これからを守るための判断です。
いま緊急性が高いと感じるときは
もし「消えたい」「死にたい」などの言葉がある、強い自傷の不安がある、ひとりにしておけないという状況なら、進路の検討より先に「安全確保」が最優先です。
すぐに身近な大人や医療機関、緊急窓口につないでください。こども家庭庁・文部科学省は、子どもや保護者が使える相談窓口を案内しています。
相談先
●こども家庭庁 相談窓口:
https://www.cfa.go.jp/children-inquiries/
●文部科学省 子供のSOSの相談窓口:
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm
●厚生労働省 まもろうよ こころ:
https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
●法務省 こどもの人権110番:
https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken112.html
参照元
文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1414737_00033.htm
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422178_00006.htm
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm
https://www.mext.go.jp/tsushinseikoukou/
こども家庭庁
https://www.cfa.go.jp/policies/kodomonojisatsutaisaku

